2012/10/30

水泳で〝若さ〟を保つ…吉永&小田さんの共通点

長崎ケーブルメディア(NCM)の開局25周年記念祝賀会&コンペからほうほうの体で我が家に辿り着いたのは、先週27日(土曜日)の夜。 さっそく、刷り上がったばかりの島原新聞を手繰り寄せると、宮崎和子先生の寄稿文が目に飛び込んできた。いつもながら感心するのだが、本当にタメ息がもれるほど巧い! その中に、来月3日に封切られる『北のカナリアたち』(東映)で主演をつとめる吉永小百合さんのことが書いてあった。偶然の一致とでも言うべきか、その御姿を祝賀会場で拝見する栄に浴していたので、さらに興味深く読ませていただいた次第。 とは言っても、筆者らが目にしたのは、ほんの数秒間の祝賀メッセージ(いわゆるビデオ出演)。ただ、霊験の方はあらたかで、一瞬、会場全体が水を打ったように静まり返った。 宮崎先生も書かれていたが、吉永さんは今年67歳ながら、目を疑うほどに若くて美しい方だ。筆者などは実際〝間近〟に接した経験があるので、その伝説が紛れもない〝真実〟であることを、よ~くわきまえている。 吉永さんほどの大女優ともなれば、私生活は厚いベールに包まれてしかるべきだが、毎日千㍍の水泳を欠かさないというのは、余りにも有名な話。 事実、何年か前に『まぼろしの邪馬台国』(東映)で島原ロケが行われた際も、外部を完全にシャットアウトした上で、独りきりで広いプールの中を黙々と泳がれていたそうな。 やはり、それほどの節制を重ねていればこそ、あの類い稀なる美貌を保つことができるのであって、そんじょそこいらの浮ついた女性タレントとは似ても似つかないわけだ! で、話はまったく飛んでしまうのだが、「水泳」と言えば、島原市出身で元長崎県の総務部長だった小田浩爾さんのことを語らねばなるまい。ただし、小田さんの場合は俳優ではないから、見栄えがどうのこうのといった話ではない。 大正14年生まれの小田さんは、御年87歳。1回あたりどれほどの距離を泳がれるのか聞いたことはないが、先般、長崎国際テレビ(NIB)の夕刊ニュースがその活躍ぶりを報じていた。 その情報をかいつまんでまとめると、今年開かれた長崎、佐世保の県大会(マスターズ)でともに優勝を果たした、という。種目は50㍍背泳と、25㍍平泳ぎ。 もともと海軍(パイロット)の出身だから水泳はお好きかと思いきや、あながちそうでもないらしい。病気からの治癒を目指して始めたのが70歳後半と言うから、典型的な遅咲きのスイマーだ。 水泳以外に取り組んでいるのが、1日6000歩(約4㌔)のウォーキング。「水泳は90歳までは続けたい」。益々もって意気軒昂な〝大先輩〟なのである。


2012/10/26

えっ、ワンコインで!?…HPがなんと月額500円

名刺交換をして、いただいたその名刺に「ホームページ」(HP)のアドレスが掲載されていない場合は、大概その会社(所属団体)は怪しいと思って差し支えない、と思う。

もちろん、すべてがそうだとは限らないが、IT(情報技術)が進化した今時の世の中ではよく知れた「常識」である。その証拠に、テレビCMなどを見ていると、必ず最後に「社名」→「検索」と表示されている。

一言でいうなら、HPはコンピュータ(Web)上のその会社の「看板」であり、詳細な「業務案内」である。したがって、社業を発展させようと思ったら、ここを充実させることに決して躊躇(ちゅうちょ)してはならない!

しかしながら、ITの世界に詳しくない人にとっては、その製作や維持費にいくらかかるのか?「大きな不安」が伴うのもまた事実であろう。

そこで、弊社から「耳寄りな情報」を一つ!なっなんと、出血覚悟の「500円」(月額管理料)で受注しようという結論に達した、という次第だ。詳細なサービス内容については、今後様々な機会を設けて「PR」していくので、そちらをご参照いただくとして、本稿ではそのさわり・・・を少し―。

【その①】弊社とインターネット契約をすでにお持ちの方&これから新たに結ばれる方=HP作成費(0円)、維持・メンテナンス費(月額500円)

【その②】他社インターネット契約をお持ちで、HP公開用のWebスペースをお持ちの方=HP作成費(3000円)、維持・メンテナンス費(月額500円)

【その③】他社インターネット契約をお持ちで、HP公開用のWebスペースをお持ちでない方=HP作成費(3000円)、維持・メンテナンス費(月額500円)※弊社外のレンタルサーバーを紹介(月額300円)。

【その④】インターネット契約をお持ちでなく、今後も加入は考えておられない方=HP作成費(3000円)、維持・メンテナンス費(月額500円)※弊社外のレンタルサーバーを紹介(月額300円)。

【その⑤】インターネット契約は持っていないが、弊社にてiPad(アイパッド)を購入される方=HP作成費(0円)、維持・メンテナンス費(月額500円)※弊社外のレンタルサーバーを紹介(月額300円)。

以上が、基本契約・・・・パターンの概要だが、このほかにも〝重層性〟を持たせた本格的な「オリジナルHP」の製作・管理も承っているので、何なりとご用命を。電話63‐3456(担当・牟田口)まで。

弊社では「活字」(新聞&マガジン)、「映像」(カボチャテレビ)、「インターネット」(同)、「ラジオ」(FMしまばら)を駆使した『総合メディアサービス産業』を目指して奮闘中。どうぞ、倍旧のご支援&ご愛顧のほどをお願いいたします。


2012/10/24

こその置き所に注意!!…小耳にはさんだ『いい話』

歌舞伎や演劇の世界に造詣の深かった直木賞作家の戸板康二(といた・やすじ)さんと言えば、『ちょっといい話』(オール讀物に連載)の名コラムニストとしても知られる。

戸板さんほどのキレもユーモアも持ち併せていないが、仕事柄あちこち出歩いているので、そうした類いの話題に出くわすこともままある。最近耳にした私家版『ちょっといい話』を幾つか―。

【その①】以前、スパルタ方式の教育機関に教官として勤務していたA氏からうかがった話。訓練生(児童・生徒)に対してかなり長時間にわたって精神統一のための正座をさせた後、頃合いを見計らって休憩を告げた。

「滅茶きつかったぁ~」「足がしびれてしまってもうダメ!」…などと、教室のあちこちからザワメキ声が上がった。

すると中に、生まれつき両足の無い訓練生がいて、こう呟いたそうだ。「いいなぁ~、君たちはしびれる足があって…」と。

一瞬、座はシーンと静まり返ったそうだが、それ以降は、どんなに長い時間座らせられても、誰一人として弱音を吐く者など出なかったそうだ。

A氏は、子どもたち全員の「思いやり」の深さにいたく感動するとともに、誰しもが潜在的に持っている「精神力」の限りない可能性を痛感させられた、という。

【その②】真言密教の聖地「高野山」(和歌山県)で、とある高僧から授かった和歌。《世の中は こその二の字の 置き所 治まるもこそ 乱るるもこそ》

いちいち説明するまでもなかろうが、ここでいう「こそ」とは、古文の中でよく使われる強調の意味の「係助詞」のこと。

さて、その「こそ」だが、それを自分に向けて使えば、人間関係はおかしくなってしまう。逆に、相手や第三者の存在や行為にくっつけると世の中はなべて丸く治まる、という教え。

凡例を1つ―。「私が働いているからこそ、家族や社員・社長は安心して暮らすことが出来るのだ」とうそぶけば、仮にそれが事実であったとしても、何となく押しつけがましい嫌味な響きとなってしまう。

これを転じて言うと、「家族や社員・社長の協力があったればこそ、私は安心して仕事に打ち込める」となり、人間関係もギクシャクしたりしない、というわけだ。

【その③】しばらく前に訪れた鹿児島市内で、とある「碑文」を見つけた。すぐにメモを取れば良かったのだが、あいにくペンも紙も持っていなかったので、うろ覚えだが…。

そこには確か3つの教えが書いてあった。「負けるな」「ウソをつくな」「弱いものをいじめるな」と。場所は明治維新の偉人を数多く輩出した「三方限(ほうぎり)」の一角。

簡明過ぎるようだが、今の世でも十分に通用する『とってもいい話』である。


2012/10/19

フグの天敵ってはて?…梅干の意外な料理活用術

そんなに「好奇心」や「知識欲」が旺盛な方ではないと自覚はしているが、まったく知りもしなかった事柄を意外にすんなりと教えてもらうと、何となくトクをしたような気分になるから不思議だ。

ということで、読者の皆さんに「クイズ」を1つ。フグ(ガンバ)の天敵はなぁ~んだ?

答えは、カワハギなんだそうだ。弊社が日々の朝礼の教本としている『職場の教養』(倫理研究所刊)の中に、そう記されていた(10月15日付)。

それによると、フグを水槽に入れて長距離トラック便で運ぶ場合、フグばかりを入れておくより、天敵のカワハギを混ぜていた方が、フグの死亡率がグ~ンと下がるのだ、という。

理由は、天敵が同じ水槽内に存在していることによって、フグ自体にある種の「危機感」が生まれ、それが生命維持に奏功するのだそうだ。

文中では、科学的な解説こそないものの、実際にその輸送を生業(なりわい)としている社長さんの話だから、あながちウソではあるまい。

で、その日の教えは「何事も適度な負荷をかけなければ、現状からの変化は望めない。プレッシャーがなければ、楽な毎日であるかわりに、未来は何も変わらない」というのが結論であった。

いつもながら感心するのだが、この教本の素晴らしいところは、日常の身近な題材をもとに、ハタと膝を打つような「深イイ話」に触れられる点だ。

それが1年365日、毎日続く。また最近では、「FMしまばら」の朝7時~8時枠の番組の中でも聴くことができるようになっているので、皆さんも是非ご試聴下さい!

ところで、話は振り出しに戻るが、我が家の夕餉(ゆうげ)には時々、フグならぬカワハギの「がねだき」が供される。

もちろん値段からいったら、フグとカワハギでは「雲泥の差」であろうから、まさしくもって「庶民の知恵」なのだが、これが殊のほかに美味い!

料理人が筆者自身の天敵でもある母や家人なのはご愛嬌だとしても、梅干との炊き合わせは、まさに絶妙だ。ウソでも誇張でもない。本当に1度ダマされたと思って、作ってみて下さい!

ついでにもう1つ。肉ジャガに梅干を入れるのも、なかなかオツな味わいを醸し出しますよ。これまた保証します!

何だか今日は料理教室のような展開になってしまったが、やはり天敵(ライバル)がいないことには事は成就しませんよね。

その点、筆者の場合は、仕事でも、家庭でも、周りは天敵だらけ。これは恵まれていると言うべきなのかどうか分からないが、おかげさまで「張り合い」(緊迫感)だけには事欠かないでいる。

まあ、大成はしないだろうけど…。


2012/10/18

貯蓄の日に衝動買い…フランスらしからぬ〝愚挙〟

留守中の息子のクルマをちょいと拝借して出勤しようとしていたら、カーナビの音声が「10月17日。今日は貯蓄の日です」と教えてくれた。

「へー、そうなんだ」と別段気にも留めずに近くのコンビニに寄ってブックコーナーの前を通っているうちに、神の知らせか!?ある本に出くわした。

テレビでもおなじみの経済ジャーナリスト荻原博子さんが監修している新書版で、タイトルには《あなたは「なぜ?」お金が足りないのか》とあった。

突然「なぜ?」と問われても答えに窮してしまうが、とりあえずはどんな内容か?と、まずは目次のあたりをペラペラ。

続いて本文―。Q&Aスタイルで書かれた冒頭の文章を読みながら、思わず吹き出してしまった。論より証拠。こういう「当たり前過ぎるやりとり・・・・」で始まっているのだ。

(Q)いまの時代状況で、お金がたりない人はどうすればよいのでしょうか?

(A)2つしかないですね。1つは稼ぐこと、もう1つは無駄をしないこと。いいかえれば、稼いで、貯める。この2つを組み合わせてやっていくことです。

この時点でもう買うのは止めようかとも思ったが、「きっとその先に『何かしらコツ・・』のようなものが記されているはず」と期待を込めて購入することに。

と、そのすぐ隣に《ウソを見抜く技術》という同サイズの本が置かれていた。著者は城野剛さんというフリーライターのようだ。

その本も、今話題の森口尚史先生(自称・ノーベル賞候補者)のことが妙に頭にちらついていたので、衝動買いしてしまった。

このところのマスコミ報道(特にテレビのワイドショー)を見ていると、率直に言って、「(森口氏に)騙されたことに対する意趣返し」のようにしか思えない。

昨夜の酒席でもそういう話になったが、「貴重な公共の電波」を使って、ああまで繰り返し報道しなければならないほどのニュース価値がどこにあるのだろう?田舎記者の素朴な疑問である。

お国は違うが、サッカー日本代表のGK川島永嗣選手を取り上げた「フランス2」の合成写真・・・・報道(腕4本でゴールを死守)にも呆れた。同局は昔「アンテーヌ・ドゥ」と呼ばれた、れっきとした国営放送である。

それが、事もあろうに!「福島原発事故の影響か?」などと情報バラエティー番組で紹介。会場から拍手と笑いが起きた、という。

フランスと言えば、言葉を大事にすることで知られる、プライド高い「文化大国」のはずなのに…。お得意のエスプリ(風刺)も何も台無しにしてしまうではないか!

蛇足だが、日本には「千手観音像」だってあるんだぞ!!


2012/10/17

凡庸こそ我が使命!!…世の中は〝玉石混交〟

先週は、まったくもって「葬式ウイーク」だった。こんなに時候がよくなっているのに、親戚、知人合わせて6名もの関係者が亡くなってしまった。

不謹慎ながら、葬儀の際にいつも注目しているのは「遺族席」の顔ぶれ。まず鼻の形で直近かどうかを見分ける。2親等以内ならまず外さない。

お坊様の読経、説教も様々だ。「下手糞だなぁ」という人もいれば、なかなかに味わい深い話をなさる方もおられる。いずれにせよ玉石混交(ぎょくせきこんこう)が世の中である。

休刊日明けの各紙の紙面を見ると、色んな出来事が起こっていることに驚く。ソフトバンクがまた大きな買収劇(米国)を仕掛けているかと思えば、その傍らにはコンクリート詰めの殺人事件(尼崎市)。

フムフム、ナルホド、へーッ…などと感心したり、眉をひそめたりして読み飛ばしているのだが、やはり気になるのは地元関連の身近な記事だ。

祭り、イベント、スポーツ、頑張っている諸団体の活動紹介…。いずれの記事も面白く読ませていただいているが、やはり死亡欄が一番気にかかる。

広告欄も見逃せない。辛口コラムニストとして知られた故山本夏彦さんは「新聞記事のうそと誇張にはだまされる読者が多いが、広告では少ない」と喝破されているが、確かにそういった一面があるようにも思う。

ただ、明らかに〝誇大広告〟だ、というのも時々見かける。大概そういう場合は著名なタレントなんかが登場して、商品の効能を殊更に吹聴したりしている。

もちろんタレントとしては1つのビジネスとして請け負って出演しているだけで、法的には何の罪もないだろうが、いざ社会問題化した場合の心境ははてどうなのだろう?

「そんなの一々気にしていたら仕事なんかやってられないよ」と言うのだろうか?それとも「申し訳ない…」とでも?

個々には、スポンサーと所属事務所との間で結ばれた契約書の中に詳しく書き込まれているはず。ただ〝道義的な責任〟は免れまい、と筆者は思う。

いやいや、問題となることでタレントとしての〝存在価値〟に傷がつくことを想えば、むしろ被害者なのかも知れない。しかし、破格のギャラはもらっているだろうしなぁ~。

その点、さして責任もない筆者のような市井(しせい)の人間はいたって気楽なものだ。ひたすら目立たず、おとなしくしていれば、他人様から後ろ指をさされることもそうはあるまい。

還暦が近づいたとはいえ、平均寿命まではまだまだ。何かこう一発当ててやろうか!という気がしないでもないが、うららかな秋の日射しの中ではそんな〝野心〟も急速にしぼんでしまう。平凡こそが一番である!?


2012/10/11

またまた大当たり!!…日々続くバナナの食事

我ながらタフでラッキーだと思う。先週末から続いている慌ただしいスケジュールを振り返りながらの、率直な感想だ。

東京には4日居た。帰りの飛行機は機材に不具合があって、約1時間遅れ。結局、我が家に辿り着いた頃には、はや日付けも変わろうとしていた。

ただ、何となくいつもとは違う〝予感〟もしていた。何となれば、機内預けの手荷物が先陣を切って出てきたのだ。

筆者の手荷物は最後の方に運ばれて来るのが常だったのに、どういうわけは今回だけは違った。その時点で「きっと何かありそう」と予感していたが、果たせるかな…。

つまり、またまた福引に当たってしまったのだ!島原商工会議所会員大会の「一等賞」(宝石)に続いて、島原ライオンズクラブ結成55周年の祝賀パーティ(7日開催)では「会長賞」の栄誉に輝いた、という次第。

賞品は果物の豪華5点盛りセット。ブドウ、ナシ、リンゴ、ミカン、そしてバナナが段ボールの箱入りで〝ドカーン〟と。

もちろん、我が家だけでは食べきれるはずもないので、同パーティの翌日、一緒に普賢岳登山(新ルート)をしたメンバーの方々などに〝お裾分け〟させていただいた。

ただ、ブドウは分けようがなかったので我が家で保管。処置に困ったのが〝完熟状態〟のバナナ。

箱から房ごと取り出そうとすると、端(はな)からポロポロと外れてしまうのだ。それでも何とか頑張って体裁は整えてお渡しできたのだが、何十本かは引き取ることに。

結果、我が家の食卓には毎食のように、日々黒みを増していくバナナがもれなく付いてきている。

日付け変わって、9日~10日と鹿児島へ行ってきた。前にも書いたが、新幹線のおかげで島原~鹿児島間の時間的距離はグーンと縮まった。

誇張ではなく、2時間ちょっとで移動が可能なのだ。ちなみに9日は2時50分の九商フェリーに乗って、5時過ぎには鹿児島中央駅に着いた。

現地では旧知の大先輩二人に囲まれて、人生や仕事上の相談に乗ってもらい、とても有意義な時間を過ごすことが出来た。やはり持つべきものは〝友人〟である。

10日の昼食は久しぶりに我が家。「ただいま!」と元気よく帰ったのだが、留守部隊の母と家人がバナナを前にタメ息をついていた。
折角の賞品!処分するわけにはいかないので、3人して丁寧に皮をむいて無言でいただいた。
「お母様、私どもはまるでチンパンジー一家のようですね」と懸命に冗談を飛ばしたのだが、家人ともども浮かない表情。お題がバナナだっただけに、すべってしまったか!?


2012/10/06

人間は勝手な生き物…目立つ「九州料理」の看板

在東京。3日目。昨夜は大雨警報が発令されるなど波乱含みの天候が続いていたが、一転、今日は穏やかな秋日和だ。

これまでに情報機器関連の展覧会の合間をぬって別主催のセミナーにも出席。取材も3本こなした。従って、決して遊んでいるわけではないので、くれぐれも誤解のないように!

とは言っても〝忙中閑あり〟。田舎者の目には何もかもが物珍しく見えてしようがない。良いも、悪いも、だ。

宿泊先はJR四谷駅にほど近いビジネスホテル。昨朝、散歩をしていたら「清水さんではないですか?」と声をかけられた。

ギョッとして振り返ると、顔見知りの島原市役所の職員さんだった。何でも、県の東京事務所に出向しているとか。「そうか、みんな頑張っているんだな!」と思うと、疲れも一気に吹き飛んだ。

東京の街(都心部)はおしなべて綺麗だ。それもこれも〝潤沢な税収〟のおかげだろうが、その手入れの良さにはいつも、ほとほと感心する。

昨日からの散歩コースとしている迎賓館~学習院初等科前のユリノキの並木の下で大きく深呼吸をしながら進んでいくと、少し先のライラックの植栽の中にヒガンバナが2列、行儀よく並んで咲いていた。

別にこの時点で〝里心〟がついたわけではないが、確か島原城の東堀端でも同じような光景が広がっていた。黄金色の稲穂との対比で見るのも味わい深いが、街中で眺めるのもなかなか乙なものだ。

ところで、旅の楽しみの1つに「食」があるが、最近幾度か東京に出張しながら、やたらと目につくのが「九州郷土料理」「九州直送」などといった軒先広告だ。

決して誇張なんかでなく、主要駅前の居酒屋界隈では、その種の看板やチラシで溢れかえっている。北海道も比較的多い方だが、数からしたら圧倒的に九州が勝っている。

わざわざ島原から上京しているのに「九州料理」でもあるまいと、大概はパスするのだが、裏を返せば、「食の安全性」に対してそれだけ人々の関心が高まっている、という証左でもあろう。

この事からもよく分かるように、人間なんて実に勝手なものだ。口では「東北(特に福島)は原発の影響で大変な状況だから、何とか応援しなくては!」と言いながら、ことビジネスに関しては厳然と一線が画されてしまっているのが現実だ。

本当に同じ日本人として、これでいいのだろうか?という気もするが、消費者の理解と支援があってこそ、はじめて商売は成り立つもの。

大変に難しい問題ではあるが、一日も早く「東北産の食品の安全性」が保障され、多くの人々の口にその味が運ばれることを願って止まない。


2012/10/03

小原庄助さんて誰?…大河内伝次郎主演で映画にも

とある事情があって、このところずっと〝外湯〟に通っている。時々、朝風呂にも入っているわけで、何だかとても〝贅沢〟をしているようで、少々後ろめたい気もする。

そんな心境に拍車をかけるのが、かの有名な小原庄助さんの民謡だ。「朝寝、朝酒、朝湯が大好きで、それで身上(しんしょう)つぶしたぁ~♪」。

ネット情報で調べてみたら、民謡の舞台は福島県・会津磐梯山。ただし、小原庄助なる人物については特定出来るような史料は存在していないようで、幾つか〝諸説〟があるくらい。

【その①】江戸時代の豪商。材木で大儲けをして、東山温泉で連夜の豪遊をしていた、とか。

【その②】時代は幕末。苗字帯刀を許された郷頭という身分で、戊辰戦争に参加して戦死。会津若松市内に墓もある。

【その③】会津漆器の塗師。名は久五郎。会津から少し離れた白河の友人宅で客死。墓石の形は猪口と徳利。戒名は「米汁呑了信士」。

個人的には、③の人物のイメージか…。何せ、その辞世の句がこれまた面白い。「朝によし昼なおよし飯前飯後その間もよし」とある。

驚いたのは大河内伝次郎さん主演の映画(東宝)にもなっていること。昭和初期の大地主に姿を変えて、愛すべき〝飲兵衛〟として描かれているのだとか。

筆者も〝左党〟の端くれではあるが、さすがに庄助さんのように日の明るいうちは飲まない。ましてや朝酒なんて!さらに言うなら朝寝もしない!

当たり前だが、114年も続いたこの「島原新聞」(1899年創刊)を、何としてもつぶすわけにはいかないからだ。ただ、朝湯は断然気持ちがよい!

今から30有余年前、国鉄(今のJR)の初乗り運賃は30円だった。確かその頃、銭湯の入浴料は130円くらいではなかったか?よく覚えていない。

余り学校にも行かず、アルバイトに明け暮れていた学生時代。休日前には、1升600円ほどの合成酒を買って、下宿仲間とさんざん飲み明かした。

結果、全員の目覚めは翌日夕方の頃合いとなるのだが、中には悪いのがいて、酔いつぶれて寝ている間に全身に油性のマジックペンで〝落書き〟をされていることもしばしば。

そんなことなど露知らず、開店と同時に銭湯の暖簾をくぐっていくと、服を脱いだ途端に、番台のオバサンが大爆笑!ほろ苦い思い出の一コマだ。

最近では学生諸君も裕福になって、ほとんどがバス付きのワンルームマンション等に暮らしているようだが、それに比例して、銭湯の数も激減している、とか。

満々とお湯(温泉)が張られた大浴場に浸かりながら、ついつい昔の話なんぞを思い出してしまった次第。


2012/10/02

名月観賞に絶好の地勢…夜更けの原城で西川さんと…

中秋の名月(旧暦8月15日)が必ずしも〝満月〟とは限らない。昨年、某物知りの方から教わったところだが、今年はバッチリ新暦9月30日で一致した。ちなみに、5年前(2007年)は2日もズレがあった、とか。

これは筆者の前々からの〝古里自慢〟の1つだが、有明海に面した島原半島地域は〝観月〟にはもってこいの地勢ではなかろうか?昨夜もその考えに従い、腰の重い家族を説き伏せて夜の観月ドライブに誘い出した。

自宅を出る頃(7時過ぎ)は、まだ東の空には叢雲(むらくも)がかかっていたが、国道57号をどんどん山手(深江&布津境)に向かって進んでいるうちに、クッキリとした満月が姿を現した。

見晴らしの良い所で車を停め、車内すべての灯りを落とした。台風一過の凪(なぎ)の海面に広がる、紗(しゃ)がかかったような幻想的な光景に全員、しばし無言で見とれた次第。

ところで今年は、写真家の西川清人さん(有明町大三東)が逝って早くも丸12年(今月21日が命日)が経つが、存命中はよくこんな日の夜更けに電話をいただいたものだった。

「もしもーし、月が綺麗だなぁー」とだけ言ってガシャン。寝ぼけ眼(まなこ)で着信履歴を確認して「今どこですかー?」と応答すると、「原城あたりでーす」などと笑いながら場所の指示が来た。

車を飛ばして押っ取り刀で駆け付けると、すでに三脚を構えて悠然と撮影に入っている〝師匠〟がいた。月明かりを頼りに、2か所、3か所とポイントを移動。自宅に辿り着く頃には東の空が白んでいたことも度々だった。

残念ながら、最近では仕事や雑事に追われて応募用の写真を撮ることはすっかり無くなってしまったが、昨夜、素晴らしい満月の光景を目に焼き付けたことで、「再びやってみるか!」という気にもなっている。

さて、暦が1枚めくれて今日から10月。弊社は9月決算なので、言うなれば今日が〝元旦〟。朝の会議では〝年頭〟に当たっての訓示を行った。

いつもながらの長々と脈絡を得ない話に、果たして社員諸氏が、どれほどの筆者の〝決意〟を感じ取ってくれたのか全くもって自信は持てないが、この古里の地を皆で力を合わせて守り抜いて行こう!という〝熱意〟だけは伝わったのではないか。

新聞や書籍などの各種情報を探れば、何でも10月1日は「日本酒の日」であり、「コーヒーの日」でもある、という。このほか「法の日」「ネクタイの日」「土地の日」…などというのもあるようだ。

何はさておいても、時節柄、日本酒が美味くなるのもこれからだ。今晩あたりは、こよなく酒全般を愛してやまなかった西川さんを偲びながら〝チャンポン酒〟で「十六夜の月」でも眺めてみるか!?