2010/08/31

「政治とは権力なんだ」…どうなる民主党の党首選

「案の定」と言うべきか、「やっぱり」なのか…。首相VS前幹事長での「一騎打ち」と想われていた民主党代表選挙が、ここに至って一気に〃収束〃の方向に走り出してきた、かに見える。

最終的には、31日午後に予定されている「菅&小沢会談」で決まるようだが、ヤジ馬的な発想からすると、「なぁーんだ!?」と肩透かしの感も否めない。

同日朝の各紙面では「党の分裂を避けるためには、結党原点の『トロイカ』体制に戻るしかない!」との〃大人の判断〃のようだが、「一寸先は闇」の世界。まだまだこの先、何が起こるのやら…。

一方で、朝日新聞社が発行している『週刊アエラ』(9月6日号)によれば、小沢的政治手法の〃限界〃もそこはかとなく伝わってきているような雲行きでもある。

象徴的な事例が、小沢氏が党運営の主導権を握った2006年度以降の「政党交付金」の取り扱い。多くは「組織対策費」という名目の使途不明金で、その額ナント37億円。

首相陣営はこれを絶好の「切り札」にして〃出馬辞退〃に追い込んだという推測も成り立つが、見方を変えれば、「トロイカ」の復活で闇に葬られる恐れも同時に浮上してくる。

思い起こせば1年前。民主党は真夏の総選挙で歴史的な大勝利を収め、小沢氏に代わって党首となった鳩山由紀夫氏(前首相)が颯爽と桧舞台に立ち、眩いばかりスポットライトを浴びた。鮮烈な映像だった。

その時点で、同党の候補者に一票を投じた多くの国民は、「これで確実に時代が変わる!」という願望にも似た思いを抱いていたはず。ところがどっこい、基地問題をはじめとしたその後の〃迷走ぶり〃は…。

自身、まったく政治的な人間ではないが、このごろ時おり、「政治、政治家って一体何なんだろう?」と思うことがある。

かつて小沢氏が「師」と仰いだとされる金丸信・元自民党副総裁は「政治とは妥協の産物である」と喝破したというが、今回の党首選の裏側でもそれが実践されているのだろうか…。

いずれにしても、後2週間すれば、新首相は確実に生まれる。衆参の「ねじれ現象」の中で求心力を失くしていってしまうのか。はたまた、したたかに乗り越えて長期政権を確立していくのか…。

仮に小沢さんが枢要なポストに就けば、「反小沢」の象徴である仙石由人官房長官は更迭の憂き目に遭うだろう。

その仙石氏が、参議院選敗北の責任を感じて辞任を示唆したとされる後輩の枝野幸男幹事長を叱った言葉が何とも印象的だ。「だからお前はダメなんだ。いいか、政治は権力だ。簡単に諦めるな」と。

なるほど、全てその線に沿って考えれば、今回の〃構図〃も納得がいく。とにかく、頑張って下さいね、政治家の皆さん。


2010/08/30

見直される田中角栄…民主党の党首選挙に思う

〈秋きぬと 目にはさやかに 見えねども 風のおとにぞ おどろかねぬる〉。和歌の世界など柄でもない我が身だが、昨夜の涼しげな〃虫の音〃にはほとほと感動してしまった。

もう「立秋」は遠に過ぎ、暦の上では立派な「秋」。それでも、昼間の体感温度は「真夏」のそれとまったく変わらない。

窓越しに戸外の風景を見ながら、この頃ふと思うことがある。油彩の絵の具がようやくカンバスの布地の中に染み込んできたような感じかなっ、と。

さて、「法要」(精霊流し)に明け暮れた今年の夏もいよいよ終わり。どこからともなく、運動会の練習の掛け声も風に乗って届いてきた。

こうした季節の移ろいの中で、永田町では夏顔負けの熱い!熱い!権力闘争が繰り広げられている。他でもない、今や政権政党に躍り出た「民主党」の党首選挙だ。

菅直人VS小沢一郎。今のところ〃国民目線〃でいけば、首相の方が圧倒的優位に立たれているようだが、フタを開けてみないことには分からないのが〃政治の世界〃。

ひょっとして、我々が打ち上げ花火を見物している間に、両者の思惑が一致してそのまま〃続投〃ということにも…。いずれにしても、今日&明日のニュースは要チェックだ。

ところで、今回の党首選とは何の因果関係もないが、最近は「田中角栄元首相」の存在が改めて見直されているそうだ。『新潮45』という月刊誌では、わざわざ特集(7月号)を組んでいるほどだ。

「特別付録」(永久保存版)と称された演説集(CD)を聞いてみると、なるほど確かに面白い!

小沢さんは「角さんの愛弟子」だったそうだが、味わい深さで言うと、美空ひばりと、昨今のジャリタレ歌手ほどの開きが厳然としてある。

しかも、驚くべきはその〃先読み〃の確かさ。録音の時期は今から25年以上も前のことなのに、すでにその時点で「光ファイバ」を語り、今日の新聞&テレビ業界が直面している危機的状況を、ものの見事に〃予見〃しているのだ。

また自身の政治活動歴を振り返る語るくだりでは、笑いの中に〃本音〃を散りばめながら「色々反省すべき点もある…」(教科書の無償配付政策など)などと、どこまでも人間臭い。

今さら言うまでもないが、政権政党の党首選挙は次期の「日本国総理」を決める大事な選挙。立候補が予定されているお二方には、事の重大性を存分にご認識の上で正々堂々と渡り合っていただきたい。

しかしながら、「角栄節」を聞いた後では、二人とも〃力量不足〃の感は否めない。こんな考え方は時代錯誤かも知れない。ただ、国民等しく「強烈なリーダーシップ」を切望していることだけは確かだ。

とにかく何とかしてよ、今のニッポン!


2010/08/25

意外と身近に幸せが…タマゴかけご飯の思い出

これはもう「油断!」としか言い様がない。二度寝して目覚めたら、時計の針はゆうに8時を回っていた。いささかバツの悪い思いで台所に出向いてキョロキョロしていたら、仇敵的存在(?)の母が猫なぜ声で「何ば探しよっとね?」と尋ねてきたので、咄嗟にこう答えた。

「そうですね。特段これっと言って無いんですが、強いて挙げるとするなら『シアワセ』ってやつですかね…」。我ながら「上手い答えだ」と舞い上がってしまったが、母は事も無げに「フン」と背を向けた。

「シアワセ」。漢字で書くと、「幸せ」であったり、「仕合せ」であったり - 。そう言えば〈両手のシワとシワを合わせてシアワセ〉なんて、何ともベタな仏壇のCMがあったよな…。

やはりそれよりも〈両手のフシとフシを合わせてフシアワセ〉とパロディ化した方が遥かに〃毒〃があって面白いよな。なぁ~んて、他愛もないことを考えながら、今朝のメニューはタマゴかけご飯。

筆者が子供の頃までは、タマゴはなかなか食卓に上がることのない〃高級品〃であった。若い人は信じないかも知れないが、嘘でも誇張でもない!

タマゴかけご飯にしても、1個溶いたのを慈しむかのように何回かに分けてチビチビと注ぎ込んだものだ。さすがに湯水で薄めるまでの経験はないが…。

一方で、学生時代にタマゴを沢山食べたという記憶は余りない。自炊より外食が多かったせいかも知れないが、当時で言う「ネコマンマ」の主役はマヨネーズであった。

炊き立てのご飯にマヨネーズと醤油をかけるだけの簡単レシピ。これが何とも美味かった!本来であれば、カツ節でも添えるところだろうが、それは贅沢というもの。

ただ、タマゴに関しては、以前にも書いたかも知れないが、どうしても忘れることのできない「感動譚」がある。

時は昭和50年代初頭。豆腐屋の2階に下宿していた頃の、とある私鉄駅構内の簡易食堂。改札を出て暖簾をくぐるなり一言。「スミマセンが、ご飯だけ下さい」。

すると、でっぷりと肥っていかにも人の良さそうなオバさんの顔色が見る間に変わった。「どうしたの学生さん、財布でも落としたの?」。

自分としては単純にお金を所持してなかったので、ごく普通に「ご飯単品」を頼んだつもりだったのだが、逆にオバさんを心配させてしまったのだ。

その時、「よかったらこれも食べなさい」と寄越してくれたのが、ホーロー碗に入ったタマゴ1個。まるで作り話ように思われるかもしれないが、紛うことなき実話なのである。

そうそう、申し遅れたが、今朝のタマゴかけの半分は母にあげた。幸せって案外、身近な所にあるんだよね、きっと!


2010/08/24

汗をかいて分かること!…身の回りに多くの研究素材

言うまいと思へど今日の暑さかな…。誰の川柳か知らないけれど、「処暑」を過ぎてなお衰えを知らぬ「酷暑」の長尻に、辟易とされている方もさぞかし多いことだろう。

天気予報の番組で「最高気温」と「最低気温」が報じられるようになって久しいが、こうまで暑い日が続くと、筆者のような肥満体質の人間は、朝と夜とでは体重の移動が目まぐるしい。「乱高下している」と言ってもよいくらいだ。

昨夜は思いっきり晩飯をかきこんだ後に、敬してやまない「兄貴分」の方々よりお誘いがあり、焼酎の水割りをご馳走になった。さすがにツマミにまでは箸がのびなかったが、LLサイズのTシャツの腹回りはもう張り裂けんばかり。

時候がよければ、早朝の散歩で蓄積エネルギーの消化に励むところだが、何分まだ「日の出」が早いのと、水遣りの日課が控えていてそれも叶わぬ。

それでも存分に用を足した後では、自然と腹は空く。そこをぐっと堪えて納豆飯一杯で朝餉を済ませて出勤。今日も例によってカンカン照りのようだ。

そうだ!以前から気になっていた事務所周辺の「雑草(くさ)むしり」をしようと、独り手鉤(かぎ)のような農機具で根っこを掘り起こしていたら、NTT島原営業所の菅さんが「うちも手伝うよ!」と援軍を送ってくれた。

おかげで、午前中いっぱい予定していた除草作業は1時間ちょっとで終了。「人海戦術」とはまさにこのこと!ありがとうございました、菅所長&NTTの皆さん。

ただ、「汗」だけはタップリかいた。前夜の焼酎の残り香も、仕事上のストレスも何もかも、すっかり発散できたような感じで、何とも清々しい。加えて、体重2キロ減というオマケまでついてきた(ただし、昼飯時点まで…)。

この時節、内勤の仕事ばかりをしていると、戸外での仕事のつらさをつい忘れてしまいがちになる。例えば、我が社の場合で考えれば、電柱や屋根に昇ることも多い工事班や、取材スタッフの苦労には並々ならぬものがある。

先の小学生ソフトボール大会に出席してみて改めて、その思いに至った。照りつける日差しの強さ、それが体力に及ぼす影響度…。彼(女)らは愚痴一つこぼすでもなく、淡々と日々の仕事としてこなしてくれている。

プレーに没頭していた選手も大変だっただろうが、審判員の皆さんも、我が社の運営スタッフも、それ以上にくたびれたに違いない。自然、頭が下がる。

ところで、24日付の読売社会面には、長崎県議数名の「政調費」の使途が怪しからんと、トップ記事で批判されていたが、「政治のありよう」を研究する素材は、身の回りにゴマンとあることを、この汗とともに敢えて提起しておく。


2010/08/20

小学生ソフトが開幕!…「ひこばえ」に見る生きる力

夏の甲子園も佳境に入ってきていよいよ今日が決勝戦。まさしく「熱闘」が続いているわけだが、弊社主催の小学生ソフトボール大会も今日、開幕する。

島原市7、南島原市9の計16チームによるトーナメント。準決勝、決勝戦は22日。会場は三会運動公園だ。

ところでこの季節、決まり文句のように囁かれるのが「暑さ」だが、考えてみれば、至極当然の話である。実際に水撒きをしてみれば、その論理が即座に分かろう、というもの。

つまり「暑い」「暑い」と嘆いたところで、それは屋外でこそ感じるものであって、クーラーのよく効いた部屋の中に居て分かろうはずもあるまい。

地球全体の温暖化傾向が指摘されて久しいが、筆者は「その原因(一端)はクーラーの室外機にある」と考えている。

今の時代、大概の家では各部屋にエアコンが設置されているであろうから、その数だけ室外機もあろう。それらがフル稼働するのだから、戸外の温度が上がるのは当然である。

少し前にも書いたが、庭の水撒きをしていると、室外機廻りの地面は水を撒いたハナから見る間に乾いていくのだ。まるで濡れた布切れにドライヤーが当たっているような感じで…。

余り住家が密集していない閑散とした田舎ならともかく、ビルが乱立した都会地においては、比較にならないくらいの「熱量」が一斉に発散されているわけだから、街全体(ひいては地球)が暖まっていくのは当たり前のことなのだ。

ところが、人間は極めて勝手な考え方をする動物だから、後先構わず、自分の都合のよい所だけをつまみ食いしてしまう困った性癖を持っている。

迷惑をこうむっているのは物言わぬ花や木、雑草…などの植物だろうが、彼らは実に我慢強いし、逞しい。照ろうが、降ろうが、そんなことは一切お構いなしに根を張り、次々と新芽を出してくる。

毎朝、毎夕、水を撒きながら感心することしきりだ。感動的ですらある。また、人間もこうでなければ、とも思う。

収穫の秋にはまだ程遠いが、稲を刈り取った後や木の切り株から生えてくる若芽のことを「ひこばえ」と呼ぶそうだが、「温暖化」とともに大きな社会問題ともなっている「老齢化」においても、是非その精神を実践していただきたい。

恥ずかしながら、一首捻り出したぞ!「ひこばえの 尊き姿 今朝見たり 明日に繋がん 生きる力を」。

「お後がよろしいようで…」と結びたいところだが、まだ何行か書かねば、スペースが余ってしまう。オーイ、こにょろ君、何かないかい?

「エー、新聞とかけて坊主と説く。その心は今朝(袈裟)来て、今日(経)読む」。上手すぎると思ったら、他人様の作ということでした。チャン!チャン!


2010/08/19

文春9月号に牟田さん…江川紹子さんがリーダー論

いささか紹介のタイミングを逸してしまったが、文藝春秋9月号に、島原警察署初代災害警備隊長の牟田好男さんのことを、フリージャーナリストの江川紹子さんが書いている。

牟田さんは今年2月に亡くなっているので、恐らく「初盆」への供養の意味を込めての寄稿だろう。題して〈雲仙大火砕流 法に反しても住民の生命を守った警備隊長〉。

実は1月ほど前に、江川さんから牟田さんの災害当時の行動に関する問い合わせが寄せられていたので、掲載されること自体は知っていたが、実際に活字になったものを見て、改めてうなずくことしきりだ。

〈「勝つ日本」40の決断・真のリーダーは一人で空気を変える!〉とのタイトルのもとに組まれた特別企画の中で取り上げられているのは、誰しもが「あの人!」と納得する著名人ばかり。

江川さんが心を込めたこの一文は、奥様をはじめ遺族の方々、或いは同隊長にお世話になった多くの人々の胸を改めて打つことは必定。ただ、現実問題として「幽明境を異にした」以上、以って瞑すべし、とも言える。

ところで、牟田隊長の死とは何の関係もないことだが、昨今の「坂本龍馬ブーム」を捉えて、島原龍馬会々長の八木國男さん(ゆうもあ亭オーナー)が先日、面白いことを言っていた。

「人間は2度死ぬ。1度目は肉体的な死。そして2度目は、人々の記憶からその人の名前が綺麗さっぱり忘れ去られる時だ」と。

勿論これは、織田信長らとともに、我が国史上常に1、2位の人気を争う龍馬ならでは〃存在感〃を指しての話だが、死んでしまってからでも話題に上る人間はそうそうあるまい。

「アウト・オブ・デイ・アウト・オブ・サイト」といった英語の諺にもあるように、「去る者は日々に疎し」だ。こうした人間の心境の変化はいつの世でも仕方のないことなのである。

まあ普通の人なら、7回忌を過ぎたあたりから徐々にその名が忘れられていくのは必然で、よほど社会的に貢献・活躍した人物以外で、半世紀以上も語り継がれていくことは極めて稀なことだろう。

ただし、親族の立場で考えれば、まったくの別物である。百年経とうが、二百年過ぎようが、ご先祖様というものは、未来永劫に〃尊い存在〃として敬わねばなるまい。

先般、我が家の法要の席でご住職から拝聴した都会の火葬場の話は、実にショッキングであった。それは「直葬」(じきそう)とか呼ばれるもので、ただその場で簡単な読経が行われるのみ。それで一切が終わるのだそうだ。

「葬式無用、戒名不用」と遺言に残した白洲次郎の生き様はいかにもカッコいいが、それでなくても日に日に忘れられていく我々凡人にとってはネー。


2010/08/18

閉口するネコの糞…何とかしてよ総理夫人!!

風邪の具合がどうにもよくない。相変わらずのクシャミ、ハナミズ、セキの連発である。

そんな中に突然、「くまもと県民テレビ」(KKT)の取材クルーが押し寄せてきた。何でも、月~金の夕方枠で放送している『テレビタミン』という番組の収録らしい。

ディレクターによれば、同番組を視聴している島原市民の数はなかなかに多いそうで、メールやファックスなどもよく寄せられている、という。

一行はまず筆者にインタビューをした後、こにょろ&つじちゃんの番組に突如〃乱入〃。「島原市民でテレビタミンを視ている人」と呼び掛けていった。

なお、収録の模様は来週の月曜日(23日)、午後4時45分~7時の枠内で流れるそうなので、どうぞお暇な方はご覧になって下さい。

まあ、来年3月に鹿児島新幹線が開通すれば、島原~熊本間の親密度は今以上に高まるであろうから、時宜を得た企画であることは間違いない。

ところで、夏風邪と併せて頭の痛い問題を抱えている。他でもない、ネコによる〃糞害〃である。

どこの飼い猫なのか野良猫なのか知らないが、我が家の駐車場や庭の中に毎朝のようにやって来て、必ず〃ウンコ〃を残していくのである。

初めのうちは、「まあ、運も付く」とも言うし仕方ないかぁ…と見過ごしていたのだが、さすがにこうまで続けば〃憤慨〃せざるを得ない!

何より閉口してしまうのは、その〃悪臭〃。一説では、キャットフードだとさほど臭いはしないそうだから、犯人(?)は野良猫である可能性が高い。

さらに始末が悪いのは、こうした野良猫を所構わず〃餌付け〃している愛猫家の存在。他人の家の軒下にまで無断でキャットフードを撒いている不逞の輩さえ実際にいるのだ。

動物を可愛がる気持ちを否定する気持ちなど毛頭ないが、世の中には「猫好き」「犬好き」ではない人間が現に存在していることもゆめゆめお忘れなく!

誤解を恐れずに言うならば、いや誤解されてもよい!ケッコウ毛だらけ、ネコ糞だらけ、だ。「文化人」気取りでペットを飼われるのは一向に構わないが、同時に、周囲への目配りも絶対にお忘れなく!

今や日本国の総理にまで上り詰められた菅直人さんのご夫人も、人後に落ちない愛猫家だそうだが、毎朝、得体の知れない脱糞の清掃をしなければならない一国民の気持ちはお分かりでしょうか…。

よもや、まさか「そんなことは〃下々〃の話でしょ」などとは仰らないでしょうが、ここは一つ「ファースト・レディ」として、尻にしいている旦那にきつく「勧告」されんことを!

だって、お宅のご主人、「カンコク」が大好きなようじゃありませんか…。


2010/08/17

義兄(あに)は派手嫌いでして…「まだ死ねない!」と誓った夜

熱く、熱く燃え盛った筆者の「2010年夏」も、とうとう幕を閉じた。他でもない、生まれて初めての「精霊流し」である。

折からの夏風邪の影響もあって、体重は3キロ減。そう日を置かずして元の木阿弥に戻るのであろうが、心なしか体全体が軽いような気もする。

何はさて置いても、船を出すに当たってご協力いただいた全ての皆々様方に、心よりの感謝の誠を捧げねばなるまい。有難うございます!!

語句の響きとしては、「過去形」で表した方が相応しいのかも知れないが、その気持ちを忘れない意味でも敢えて「現在形」を採用させていただく。

6月末の葬儀の時点より、筆者の毎日は「雑事」ならぬ「仏事」に追われた。一日も欠かさず菩提寺の本堂に通ったし、お花も手向けた。位牌堂の花柴も小まめに換えた。

典型的な〃俗物〃の我が身のどこに一体、そんな殊勝な心が潜んでいたのだろう?不思議だ。

お盆の入りの13日に「満中陰」(49日)の法要を無事に済ませたあたりから、頭の中はもう精霊船一色!

船(三間モノ)の大きさに比して、「切り子」の数は足りるのだろうか?担ぎ手の手配は?全てが不安だらけであった。

しかし、それもこれも〃杞憂〃に終わった。町内会の方々、社員スタッフ、取引先、息子の恩師、友人仲間…本当に年齢の枠を超えた多種多様な人々に集まっていただいた。

なかんずく、一家を挙げて的確なアドバイスを下さった北田物産の皆様方には、何とお礼を申し述べたらよいのやら…。本当にお世話になりました!

順序が後先になってしまったが、亡くなったのは家人の祖母で、享年97歳だったから、それはそれで「天寿」と言っても差し支えあるまい。

とにかく、生前の祖母は派手好きなタイプで、謡曲の稽古などで外に出かける時には必ずサングラスを欠かさなかった。また、昔の女性にしては大柄な方だったので、原色系の洋服が良く似合った。

自慢話の一つは、銀座四丁目の三越前で道を尋ねられたこと。ただし、その時は「喋れば田舎者だとバレてしまうので、黙っていたのだ」と、語っていたことを懐かしく思い出す。

まあ、今さら死んだ人間のことを言っても仕方のない話なので止めておくが、ここ50日余りの過労がたたって、筆者はもうヘトヘトの状態である。

無事に精霊船を送り出した後、「次は俺の番かな?」と軽口を叩いたら、家人のすぐ下の妹が間髪を入れず、こう断を下した。

「義兄(あに)はとにかく派手なことが大嫌いな性格でしたので…」と言って、灯篭は全てお断りするのだそうだ。彼女より先には死ねない、と固く心に誓った。


2010/08/12

思わず〃天〃を仰ぐ…魂のスピードは秒速30万キロ

突然の台風に戸惑いを覚えつつも、直撃を免れたことでホッとしている方も多いことだろう。そんな中、明日からいよいよ「お盆」。市内の道路を走る車の数も増えてきて、県外ナンバーも次第に目立つようになってきた。

帰省する方も大変だろうが、迎える側はそれ以上に大変だ。殊に「初盆」を迎える家々では、本当に忙しない毎日だろう。これ実感!!

聞き及ぶところによれば、今年の精霊船の数は例年より少ないとかで、いささか寂しい気がする。背景をたどれば、少子高齢化等の影響を受けてのことであろうが、事態はそれだけではあるまい。

「祭りはその街の元気のバロメーター」。森本元成さん(島原商工会議所元会頭)の畏友でもあるMさん(出光興産)から幾度となく聞かされた言葉であるが、つくづく至言だと思う。

今や「日本一!」との呼び声も高い新潟県長岡市の花火大会。その規模の大きさもさることながら、市民レベルでの取り組み姿勢そのものに〃感動〃を覚えるのである。

当社ともつながりの深い「FMながおか」のW社長によれば、どんなに景気が悪かろうとも、余程のことがない限り、一度付いたスポンサーは外れないのだそうだ。

島原の花火大会の関係者からすればあたかも「理想郷」のような話だろうが、裏を返せば、祭りそのものに対する島原市民の感性が改めて問われている、とも言える。

まあ、そんな面倒臭い話はさて置くとして、喫緊の課題は我が家の精霊船対策だ。何せ初めての経験で、何をどう対応していいのか皆目わからない。

しかし、周囲も時間も、そんなことには一切お構いなく、次々と要望や難題を突き付けてくる。もう、一体どうしていいのか…。

実を言うと、今朝もそうだった。新しいお墓に合わせて、新しい「灯ろう立て」を用意して行ったのだが、これがアニハカランヤ「室内向け」。

つまり、上部に天井板があってはじめて用をなすもので、それが無ければただの「棒きれ」にしか過ぎない代物なのだ。

ひとしきり汗をかいた後、間違いに気付いて、思わず天を仰いだ。そう、戸外での天は果てしなく遠い!ひょっとしたら、その遥か彼方に「西方浄土」があるのかも…。

一説によると、魂が進んでいく速さは秒速30万キロ。つまり1秒間で地球を7廻り半するのだという。

まだ死んだ経験がないので、黄泉の国以降がどんな社会構造なのか知る由もないが、少なくとも此岸の感覚で言えば、精霊船の準備は予想以上に大変である。

それでも「精霊船」は島原を代表する、歴史ある祭り。本番まであと2日。無事に送り出すことを願ってナマイドー!


2010/08/07

小沢一郎さん現れず!…「次の一手」を思案中か

「時刻は8月7日午前零時を過ぎました…」。つけっ放しのホテルのテレビが眠っている間に「日付」が変わったことを教えてくれた。昨日から1泊2日の日程で東京に来ている。

弊社でも多くの番組を購入している斯界最大手の「東北新社」のグループにこのほど「囲碁将棋チャンネル」が加盟。その「社名変更」と「創業20周年」を記念してのパーティーに出席するのと合わせて、幾つか野暮用があった。

会場は「ホテルオークラ」。普通なら敬遠してしまうほどの〃敷居の高さ〃だが、「是非に!」との担当者の要請に応じて、正式に招待を受けているのだから怯むこともあるまい!?

とは言っても、「オータニ」「帝国」と並ぶ日本を代表する老舗高級ホテル。いくら三越(福岡)で買ったとはいえ、2万円代の吊るし背広姿ではいささか心もとなくもある…。

到着後すぐに受付に向かったら、顔見知りの同社幹部数人が「遠路ようこそ!」と迎えてくれたので一安心。開会までにはまだ少し時間があるということで、「来賓控え室」に通された。が、何となく尻がこそばゆい。それにタバコも吸えない。

と、筆者より後から入って来た小柄な老人のもとに、いかにも社会的ステータスが高そうな高級スーツの面々が次々と挨拶に訪れている。誰だか知る由もなかったので、そのままじっと観察していた。

パーティーでの開会挨拶が始まってやっと、その老人の正体が日本棋院理事長の大竹英雄さんであることが判った。

もう一人の主役である日本将棋連盟からは米長邦雄会長が顔を出され、昨今の「龍馬ブーム」を逆手に取って一言。「角なき後のじゃじゃ馬」と称して田中真紀子衆議院議員をヤリ玉に挙げ、会場の笑いを誘っていた。

その政界からは福田康夫元総理をはじめ、与謝野馨、山東昭子、三宅雪子さん…ら錚々たる顔ぶれが揃っていたが、壇上にあがってスピーチを述べたのは原口一博総務相のみ。

噂では「小沢一郎さんも必ず来る!」とのことだったが、結果は肩透かし。来月に迫った民主党代表選挙を前に「次の一手」を考える余り、パーティーどころではなかったのだろう。

改めて断るまでもないが、弊社では毎年、親和銀行と一緒に「囲碁大会」を開催しているのだが、筆者自身は囲碁も将棋もまったくもって覚えがない。

したがって、大竹理事長に限らずとも、どなたが有名人なのか皆目わからない。ただ、お一人だけ、いかにも利発そうな感じのする〃美人棋士〃だけはすぐに目に付いた。女流王将の清水市代さんだ。

他には?あれ、東映の岡田裕介社長もお見えになっているぞ。「これは挨拶しておかねば!」といそいそと近づいていき、香蓮ちゃんの話なんぞで盛り上がったのであります。


2010/08/05

サングラスあれこれ…老いも若きも、美も醜も…

何日か前の産経新聞の一面コラム『産経抄』に、コラムの骨格をなすものとして、「ねたみ、そねみ、ひがみ―がその三大要素である」との作家・野坂昭如さんの説を紹介していた。

「なるほど!」と感心する一方で、拙作にその「毒」がないことを痛感した。まあ、粗製乱造を承知の上で、日々の字面を埋めているのだから、仕方のないことではあるが…。

さて、その野坂さんと言えば、何と言っても「黒眼鏡」(サングラス)のイメージが強い。森田一義さん(タモリ)なんかより遥か昔から、「その道」を極めていたような感じがする。

急に改まって「『その道』ってナニ?」と問われても、答えに窮してしまうのだが、要は相手の顔や世の中の実態等をまともに見ることができない「シャイな性格」とでも言おうか…。

かつて野坂さんは、怪しい占い師タレントだった野末陳平さんと「ワセダ中退・落第」という芸名で、漫才コンビを組んでいた。振り返ってみれば、お二人とも「存在感」のある参議院議員だった。

時代は移って、先の参院選?与野党問わず「タレント候補」と呼ばれる輩が多く出馬していたようだが、残念ながら、両氏のような一癖も二癖もある〃知性派〃の姿を見かけることはまず無かった。

このことは、学校教育の現場ばかりでなく、政界を含めた日本全体の〃知力の低下〃を如実に反映しているような気もする。

閑話休題 - 。実のところ、今日のお題は「サングラス」と決めていたのだが、例によってあっち行き、こっち行きの悪いクセが出てしまって申し訳ない。

と言うのも、最近は老いも若きも、美も醜も…あたりを見渡せば「サングラス」の花盛りである。かく申す筆者も、手許に10個近くを有している。

一番大切にしているのは、20年近く前に外国航路の船乗りだった叔父の形見としてもらった「レイバン」。これが実に良く出来た代物で、何年経っても本当に飽きがこない。

もっとも、本人自身のデキがデキだから、無謀にも石原裕次郎や渡哲也クラスをイメージしてかけているのだが、傍目からすれば何とも「滑稽」に映っていることだろう。

しかし、それでもハメる。何となれば、すこぶる重宝だからだ。夕暮れ時に広域農道を諫早方面に向かって運転している時など、これがなかったら危なかっしくてしょうがない。

また最近は、石川遼や宮里藍をはじめプロゴルファーの面々もサングラス派が増えてきているようだ。そんな中で筆者が「ナンバー1」の称号を贈りたいのが、今年の日本プロ選手権を制した谷口徹選手。

勝利を収めてからサングラスを外した「キューピーさん」のようなあの笑顔。とても「勝負師」とは思えない。そのギャップが何とも言えず微笑ましい!


2010/08/02

もうすっかり〃夏バテ〃…「心太」と書いてトコロテン

東海林さだお先生描くところのタンマ君だったら「アジジッ…」とでも嘆くのであろうか、この日照りの強さ。今日は本当にクソ暑い!全国で百何十人もの人々が一斉に〃熱中症〃に罹るのもむべなるかな、といった感じである。

映画『フーテンの寅さん』シリーズで、浅岡ルリ子さんがマドンナ役だったかで出演していた作品(確か沖縄が舞台)で、主人公の渥美清さんが電柱の影に〃涼〃を求めていた滑稽なシーンを懐かしく思い出してしまう。

こんなに暑いと、体の中から冷やすのが手っ取り早い〃耐暑法〃と言えないこともないが、まさか昼の日中からビールを飲むわけにもいかないし、かと言ってアイスクリームも甘ったるいしなぁ…。

そうだ、メタボの味方!トコロテンがあった。何せカロリーは「ゼーロ!」(市川海老蔵の奥様となった小林麻央のモノマネ)だと言うし、味付け次第では結構いける。

漢字で書くと「心太」。材料はテングサなどの海藻類だそうで、今で言う「ヘルシー食品」の一種であることは間違いない。ところで(駄洒落じゃないよ)、島原で有名な郷土料理「イギリス」は天草では食べないというが、本当かな?

いかん!いかん!今日のお題は「トコロテン」だった。なぜ「心太」という字を充てるのかについては、奈良・正倉院の時代まで遡るという説もあるくらいだから、歴史ある日本食の一つなのだ。

それにしても、だ。普通に考えれば、心を表す形容詞で言うと、「広い」「狭い」が一般的だが、「心が太い」とは一体?

そうだ!思い出したぞ。県商工会連合会長の宅島寿雄さん(宅島建設社長)の座右の銘の1つに、こういうのがあった。「気は高く、心は広く、頭は低く」と。

なるほど、こうした姿勢で暮らして(仕事をして)いけば、周囲の信頼もさらに高まろうというものだ。反省!反省!

しかし、だ。この場合も「心」にくっ付いた形容詞は「広い」であって、「太い」ではない。「心」の同義語が「神経」であれば、腑に落ちるのだが、両者は似て非なるものだし…。

あーもう、何が何だが分からなくなってしまった。いっそのこと「トコロテン方式」で、正しい答えが一突きで押し出てきたらいいのになぁ…。

いやいや、世の中そんなに甘くはないぞ。真理を究めるには、もっともっと沢山の書物を読んで、先達や他人の考えを丁寧に調べ上げなければ…。

いやー、無理、無理。この暑さでは、勉強なんかできるはずがない。ここは一つゆっくり静養して、熱中症対策を第一にすべし。

それに毎食、ゴハン代わりにトコロテンを食べていたら、頭も体もすっかり緩んでしまって…。